月の足跡
リヴリーの飼育から擬人化小説に至るまで・・・リヴに関する日記を書いてます
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カルネアの誕生日ですよー
長くなってしまったので、日常的日記(メッセ返信も含む)と小説日記を分けることにしました。
ので、本日2回目の日記です!

えー・・・カルお祝いってことで、速攻で今書いてきました(笑
カルのお相手といえば、ヴィンしかいないので、ヴィンカルです。


あぁ、久しぶりのノーマルカップルな気がする・・・。
盲目の歌姫であり、踊り子であるカルネア

志毘のお気に入りのようです(笑
小説はReadMoreからどうぞ!







 緑深い森に影が差す。

 夜空に浮かんだ月を覆い隠すのは分厚い雲
 鬱蒼と茂る木々は光を失い、自身の姿を闇に染め、訪れる者を呑み込もうと腕を広げる。

 昨晩の雨の所為か
 湿った風が更なるざわめきを起こし、普段は月の光零れる神秘の森も、今は悪魔の森へと姿を変えていた。


 道なき道
 露気を含んだ草を踏みしめながら、この真っ暗な森を歩く者がひとり

 血のように赤く染まった目を光らせ、彼は迷うことなく森を進む。
 目指しているのは、森の中で唯一水を湛える広い湖

 その場所で、ある者と出会うために―――――








「まさかこんな薄暗い夜にまで来るとは思わなかったよ」


 木々の間を縫い、湖へとたどり着いたヴィネガに声をかけたのは、既に水際で足を濡らしている少女
 蒼い瞳が、ヴィネガの数本横の木へと向けられている。

 その視線のズレは失われた彼女の光
 それでも傍に居る時は、見えているのではないかと思うほど、上手く視線を合わせてくるのだが・・・
 さすがに距離が離れていては、仕方の無いことだ。

 少女の方へ歩みを進めながら、ヴィネガは薄暗い空を見上げる。


「そう言うお前こそ、ちゃんとここに居るとはな」


 月はやはり雲に隠され、姿を見せない。
 元々光を失った彼女にとっては月の光など無意味なものなのかもしれないが、それでも真に暗い森をよく女ひとり歩いてこれたものだ。


 少女の横へ立つと同時、肩ほどに揃えられたエメラルドの髪が風に揺れ、少女から柔らかな笑みが零れた。
 まだ初春だというのに薄いドレスにストール1枚といった寒々しい姿であるにも関わらず、彼女は尚も冷たい水の中に足を晒している。


「そんな格好で寒くないのか?」
「寒くないよ。どうやら私は少し感覚が鈍いらしい」
「そういうものか?」
「さぁ? どうだろうね」


 さも可笑しげにクスクスと声をあげる少女
 縮まった距離に、少女の視線がしっかりとヴィネガを捉えた。


「カル・・・」
「ん?」


 少女の隣に座り、そのままヴィネガは自身の胸の中へ引き寄せる。
 しゃらん、と小さな鈴音が森に響いた。


「どうしたんだぃ? 暗い森は寂しかった?」
「何言ってる。ただ、早くお前に伝えたいだけだ」
「何を?」


 腕の中、されるがままに少女はヴィネガに身を委ねる。
 飾り物の目は閉じ、耳に届く音だけに、少女は静かに言葉を放つ。


「今日、お前の誕生日だろ? おめでとう」
「あぁ。覚えていてくれたんだね」
「生憎の曇り空だ。お前がいなかったらどうしようかと思った」


 少女がどこに住んでいるのか、どこからやって来るのか
 ヴィネガは何も知らない。

 唯一少女と逢える場所
 それが、この森の湖


「私はいつでもここにいるよ。あんたが、ここに来てくれるからね」
「俺もお前がいなければ、こんな薄気味悪い森なんかには来ねぇな」


 離さぬよう、存在を確かめるように、ヴィネガは更に強く少女を抱く。


「カル。お前は何者なんだ・・・?」


 初めて出会ったのも、この湖
 歌に誘われて、たどり着いた先に彼女が居た。

 それ以来ずっと、この場所に来れば必ず彼女は居る。
 何をするわけでもなく、ただその場に・・・・・・


「今更面白い質問だねぇ」


 少女の口から、またクスクスと笑いが零れた。


「私は単なる盲目の踊り子。信じられないのなら、夕暮れ時にこの森を抜けた先の街へ来ればいい。最近はその街の酒場で歌っているから」
「街・・・?」


 少女からこの場所以外の居場所を聞くのは、ヴィネガにとって初めてのこと。
 思わず聞き返した言葉に思いを嗅ぎ取ったのか、少女はにっこりと微笑む。


「私はこの湖の精でも何でもない。幻ではないんだよ、ヴィネガ」
「もう少し早く教えてくれれば良かったんだけどな」
「お祝いの言葉をくれたから、そのお返しさ」
「目が見えないお前に渡すものが思いつかなくて・・・、結局言葉だけになっちまったけど」


 腕を緩め、ヴィネガはそっと少女の身体を離す。
 解けた温もりの代わりに、少女の蒼い瞳が再びヴィネガを見つめる。


「物なんていらない。言葉だけで充分だよ。もう何年も、祝いの言葉なんか貰っていなかったから」
「・・・・おめでとう、カルネア」
「ありがとう」


 少女は嬉しそうな笑みを浮かべ、そして思いついたように手を合わせた。


「そうだ。ひとつプレゼントを貰ってもいいかい?」
「欲しい物があるなら、別に構わないが・・・・」
「それじゃあ・・・・」


 合わせていた手がヴィネガの顔に触れる。
 なぞる様に滑らせ、形を確認すると、少女は静かにヴィネガと口唇を合わせた。

 触れるだけで、すぐに離れる口唇
 少女は満足げに笑った。


「これで、充分」
「・・・・そういうことは普通俺の方からするものだろう」
「たまにはいいじゃないか。欲しかったのは私の方なんだからね」


 そのまま捕まらぬよう少女は素早くその場に立ち上がり、ヴィネガから数歩の距離をとる。


「今日はお終い」
「何かやられ損な気分になっているのは気のせいか?」


 ため息交じりの声も、少女の笑みにかき消される。


「ねぇ。明日、街へ来てくれるだろう?」
「せっかくお誘い頂けたからな」
「待ってるよ」


 最後にそう残し少女は踵を返すと、まるで目が見えているかのような足取りで深い森の中へと姿を消した。



 しばらくの間木霊していた、彼女を示す鈴の音が聞こえなくなったところで
 ヴィネガもその場にゆっくり立ち上がると、少女とは逆の森の方へ歩き始めた――――――




速攻というか即興につき、見直してません・・・(汗
誤字脱字、日本語おかしいところは見逃して!

カルネアおめでとー
そして自分おめでと・・・・・orz
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設定上は24歳の男だったりします。
あくまで・・・設定ですけどね



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