月の足跡
リヴリーの飼育から擬人化小説に至るまで・・・リヴに関する日記を書いてます
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

めでたやー後編
アップするの、若干遅くなってしまいましたが・・・・

ディグ300レベルお祝い小説、ラスト後編です!!
ようやくヴィオルパパ登場。

なんつーか・・・、飴と鞭か?

書いている本人、パパ萌えしてました(笑
ディグに父の愛が伝わるといい!


では、後編!
ReadMoreよりどうぞ~





 ――――振り下ろされる・・・!!


 避ける力もなく、反射的にディグは目を瞑った。


 何故こんな結果になったのか。
 そもそも、何故モンスターに手を出したのか。

 舞い上がって先走った感情の所為にしたところで、今更何かが変わるわけでもない。
 襲いくる自責の思いと身体を裂く痛みに怯えながら、ディグは来るべき衝撃に身を固めながら待ち続けた。


 鎌が風を裂く・・・!
 肉を切る音が聞こえる前に―――ディグの耳に聞こえたのは、硬質な金属音だった。


「えっ・・・?」


 恐る恐る目を開いた先、大きく真っ白な背が自身の前に立ちはだかっていた。


「・・・ヴィオル」


 カマキリの両鎌を受ける長剣が彼越しに見える。
 片手で受け止めたまま、何やら技を唱えているようだった。


 突然現れた障壁に、獲物を取り逃したカマキリは苛立たしげにキバを動かす。
 ギリギリと鎌に力を篭め剣をへし折ろうとするが、目の前の壁が揺らぐ事はない。


 そうしている内にも、ヴィオルの唱えていた技は完成した。
 金に光る目を細め、ヴィオルは鋭くカマキリを睨みつける。

 そして――――


「この島から去れっ・・・!」


 力強く放った"追い出し"の技は、攻撃の隙を与えぬままモンスターを虚空の彼方へと消し去った。
 





 綿毛舞う静かな島
 ヴィオルは剣を収め、ディグの方へ向き直る。

 たんぽぽの茎の下で泣きそうな表情を浮かべるディグの横に座り込むと、ヴィオルは何も言わず治癒の技をかけた。
 緑の輪が傷ついたディグを優しい光で包み込み、腕の傷は瞬く間に塞がってゆく。

 完全に傷がなくなったところでヴィオルはその場に立ち上がると、ディグの方へ手を差し出した。


「ヴィオル・・・、あの、俺・・・・」


 視線を泳がせ弁明の言葉を捜すディグを前に、ヴィオルは何も言おうとしない。
 ただ真っ直ぐに差し出された手と、無表情な視線がディグに注がれている。


「・・・・・・っ」


 一度キツく目を瞑り口唇をかみ締めると、ディグは意を決してヴィオルの手につかまった。
 強い力で引き上げられその場に立たされる。


 目を伏せたまま肩を落とすディグに向けて、ようやく放たれたヴィオルの言葉は予想以上に冷たい響きでディグの元へ届いた。


「死ぬ気だったのか?」
「・・・・・違うっ!」


 思わず顔をあげ、ディグは必死の形相でヴィオルを見つめる。


「なら、何故ひとりで戦った」
「それはっ・・・、勝てると思ったんだ! あんな下っ端のモンスターくらい、俺のレベルなら余裕だと思ったから!!」


 そう、今回はたまたましくじっただけ。
 腕に傷を負わなければ、確実に勝てていた。


「そうだよ・・・。今回はちょっとミスしただけで腕の傷さえなければ勝ってた! 次は絶対勝てる!! もうあんなミスはっ―――!」


 刹那、視界が外されると共に乾いた音が島に響いた。
 縋るようにヴィオルに訴えかけていたディグ自身も、何が起こったのかわからず目を白黒させる。

 言いかけた言葉は止まり、真っ白になった思考
 しばらくして左頬にじわりと広がり始めた痛みに気づき、そこでようやくヴィオルに叩かれたのだと理解した。


「ヴィオル・・・?」
「いい加減にしろ。真剣を交える戦いで次はない事くらいわかっているだろう?」
「・・・・・・・・・」


 ――――心の中では充分すぎるほどわかっている。だけど・・・


 自然と肩が震え始める。
 じわじわと鈍い痛みを発する頬よりも、言い表せない程の悔しさがディグの心を支配し、目から大粒の涙が流れ出す。


「モンスターのレベルはリヴの数十倍に相当する。例えレベル12のカマキリであっても、300レベル以上のリヴリーでさえ簡単に殺す事が出来る。
 それに、レベルが上がる事で上昇する能力は力だけ。その力を使いこなす技術力は常に自ら鍛え上げない限り高まる事はない」


 ぼろぼろと流れる涙を拭おうともせずその場に立ち尽くすディグを前に、ヴィオルはようやく一息吐いて彼の頭に手を置いた。


「こんな簡単な事を忘れるほど、何に焦っていたんだ? 単純にレベルが上がったから力を試したくなっただけではないんだろう?」
「・・・・・・認められたかったんだ、ヴィオルに。俺、もうひとりでもモンスター倒せる程強くなったって、認めて欲しかった」


 強く握り締められた拳と共に、ディグは遂に嗚咽を漏らし始める。
 悔しさと情けなさの入り混じる表情を前にして、ヴィオルはディグの頭に置いていた手を離すと、彼の身体を引き寄せ自身の胸に埋めた。


「お前は充分強くなったよ。そうやって軽はずみな行動さえしなければ、お前は強い」
「でもまだヴィオルやアイツには勝てない・・・!」
「アイツって・・・、あぁヴィネガか。あいつも右目にハンディを背負っているからな・・・。遊んでいるように見えて実は結構鍛えてる。 天性の才能をもっているのはユーラぐらいで、他は皆努力をしている。俺もな」


 ゆっくりとディグの背を撫でながら、ヴィオルは誰知れず笑みを零す。


「焦る必要はない。お前はもう子供ではないし、レベルの上では俺よりも高い」
「ヴィオル・・・、俺・・・・」
「300レベルおめでとう、ディグ」
「うん・・・。うん・・・!」


 身体を離し、ディグは服の袖で涙を拭いながらヴィオルを見上げた。
 柔らかな笑みが、ディグを温かく見下ろしている。


「もう無茶はするな。俺はとっくにお前の事を一人前として認めているんだから」
「ごめん・・・なさい・・・。本当に、ごめんなさい・・・・!!」


 深々と下げた頭
 まだ少し痛む頬

 情けなくて、悔しい思いをした300レベル到達の日
 それでも、ほんの少し強くなれた自分の心



 またひとつ成長したディグは、この先も不変の成長をし続ける―――――――



長いセリフの改行が難しいです。

というわけで、ディグ300レベルおめでとうございました!!
キミは充分強くなったよ!!!

ヴィオルやヴィネガより強いもん(笑
唯一、ユーラだけじゃないか?
さすが志毘の愛が詰まった子だ!!


さ、今からあっちの方もやらなくては・・・!
どこまで書けばいいものか、悩み中。

考えているhtmlがひとつの特設サイトのようになりそうです。
拡大しすぎか?

明日より授業が始まるため、初めは更新少なくなるかもしれませんが!
妄想は尽きる事がないので、長い目で見守ってください。

以上~
スポンサーサイト
この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://fenly.blog31.fc2.com/tb.php/728-213bec3e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Web拍手





最近の記事



カテゴリー



リンク

このブログをリンクに追加する



プロフィール

Author:静稀
設定上は24歳の男だったりします。
あくまで・・・設定ですけどね



最近のコメント



著作権表示

『Livly Island』『リヴリーアイランド』は、ソネットエンタテインメント株式会社の商標です。 リヴリーアイランドに関わる著作権その他一切の知的財産権は、ソネットエンタテインメント株式会社に属します。 このサイトは『リヴリーアイランド』およびソネットエンタテインメント株式会社とは一切関係がありません。



過去ログ



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



RSSフィード



メロ





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。